📚ブラック・スワン[下]

20220217読み始め。
一度中断してもう一度最初から読み始め、20220727読み終わり。

  • ブラック・スワン[下]
    • 第2部(続き)
      • 第11章 鳥のフンを探して
        • 私たちはトンネル化を起こし、同時に「狭く」考える傾向がある(知識に関するうぬぼれ)。また、私たちの予想の成績はものすごく過大評価されていて、予想できているつもりでも全然予想できていない。
        • 黒い白鳥は捉えどころがなく、予測したって無駄。
        • 別に探していたわけではないものを見つけて、それが世界を変えてしまう。発見した後になって、なんでこれを発見できてなかったんやろう、こんなに時間がかかったんやろうと不思議に思う。
        • 一方で、私たちは自分が予測をする段になると、予測できないことをすっかり忘れてしまう。
        • プール台にのったビリヤードボールがどう跳ね返るのかを正確に予測することは、跳ねる回数が増えるごとに複雑さは増す。テーブルの摩擦や、ついた球の角度、強さ、、、9回跳ね返る時には、近くにいる人の引力を考慮に入れなくてはならないくらいに複雑になる。でもビリヤードなんて、まだ単純な方。日常の事柄は、これよりもっと複雑。それが予測できようものと考える方がどうかしている、と言える。
        • 果ての国では、それまでは線形的に変化していたものであっても、翌日には非線形の挙動を起こすかもしれない。仮にそうであれば、過去に辿った道を未来が踏み外す恐れがあるのであれば、その踏み外し方は無限大で、つまり予測はできない
      • 第12章 夢の認識主義社会
        • 自分自身の知識を疑ってかかることができる人。認識主義者。認識主義社会では、知識に基づくのではなく、無知を認めた上で治められる社会。理想はそんな社会だが、私たちが遺伝子を引き継いだのは、自分を振り返ってばかりいる頭のいい人についていった連中ではなく、我の強いバカについていった連中。
        • 黒い白鳥の非対称性により、私たちは何が間違っているかの確信は持ってよく、自分が正しいと思うことについては確信を持つべきではない。
        • 私たちは自分の人生に起こる出来事を過大評価する。しかも、何度も。過去の経験を振り返って学ぶことができない。過去に予測を間違った経験が活かせない。
        • 前向きに事象を見たとしても、インドでの蝶の羽ばたきがノースカロライナでハリケーンを起こすように、小さな原因が大きな結果につながることはある。では、これを逆向きに見たらどうなるか。ノースカロライナで怒ったハリケーンの原因を正確に特定することはできるのか。こちらの方が、蝶が羽ばたいた結果起こるハリケーンを予測するよりもはるかに難しい。氷がどう溶けてどんな水溜りができるか予測するよりも、水溜まりがどんな形の氷から溶けたものなのか遡るのは難しい。後ろ向きの過程をたどり、原因を特定することは不可能に近い、と言える。
          • それに対してでも人は答えを出したがり、結果、追認ということが起こるというわけでしょう。
        • 歴史は仮説を作ったり、一般的な知識を得たりする場ではない。否定の追認ができることはあって、その点でのみかけがえのないもの。歴史は、理論なんてできるだけ持ち込まずに、起こったことを並べて楽しむもの。
      • 第13章 画家のアペレス、あるいは予測が無理ならどうする?
        • 良い方の偶然を利用する。たまたまうまくいったことを捉える。自分にまつわるセレンディピティを最大化する。
        • 何が起こるか予測はできない。ブラック・スワンは予測できないので、起こったその時にどう振る舞うかを考えるしかない。同様に、とても稀な事象の起こる確率は計算できない。でもこちらは、計算できず、起こる確率がわからないだけ。わからないのであれば、起こったことの影響に焦点を当てる。確率ではなく、そこからどんな影響が及ぶかに。
    • 第3部 果ての国に棲む灰色の白鳥
      • 第14章 月並みの国から果ての国、また月並みの国へ
        • 運は究極の平衡装置。自分に降りかかる運だけではなく、他の人の運も大きく物事を左右する。資本主義は運を掴むチャンスがあり、それにより世界が活性化できるシステム。運の平衡装置がちゃんと働くと、誰でも恩恵を受けられる。
        • 経済において、一方ではボラティリティが下がって安定しているように見える一方で、脆いところが繋がりあって共鳴するようになり、壊滅的な黒い白鳥が生まれる。危機は起こりにくくなったが、起こる危機はいっそう深刻になっている。事象が稀になれば稀になるほど、起こった時の影響は大きく、また起こる可能性がわかりにくくなる。
      • 第15章 ベル・カーブ、この壮大な知的サギ
      • 第16章 まぐれの美学
        • 複雑系の理論から学ぶべきことは、現実を厳密にモデル化したものから科学的な主張が出てきたら疑って然るべきだ、ということ。
        • ランダム性を用いれば、黒い白鳥と呼ばれる事柄も、いくつかはモデル化可能にすることができる。極端な事例の中にも、ランダム性を見積もることによりモデル化可能になり、灰色の白鳥にすることができる。一方で、黒い白鳥も存在する。それは未知の未知な存在である。
      • 第17章 ロックの狂える人、あるいはいけない所にベル型カーブ
        • 理論にできるだけ頼らずに、いつも身構え、不意をつかれても驚かないように。間違ったことを几帳面にやるよりも、正しいことを大雑把に。
      • 第18章 まやかしの不確実性
    • 第4部 おしまい
      • 第19章 半分ずつ、あるいは黒い白鳥に立ち向かうには
        • 良い方の黒い白鳥にさらされ、失敗しても失うものが小さい時には積極的に、悪い方の黒い白鳥にさらされている時には保守的に。
        • 「電車なんかで走るなよ」。電車を逃して残念なのは、電車を捕まえようと急いだ時だけ。自分の意志で、序列だのを捨ててしまえば、序列だのを超えることができる。自分の土俵を自分で決めて、自分でゲームを作れば、大体は負けない。